20代で上京してバイト先の焼鳥屋で5年間も男性店長と不倫を続けた話

 

 

自分には関係ない恋愛

 

昔、大きな仕事が決まりかけた時に、同僚の不倫が発覚した。
私は、彼女と取引先男性との不倫関係を知っていたが、年上だった同僚に何も言わなかった。

 

でも、いつかこんな日が来ると思っていた。
仕事は決まらず終わった。

 

彼女は会社を辞めて、二度と会うことはなかった。
仕事を失うとわかっていても、止められない恋心。

 

一体不倫に、どんな魅力があるのだろう。
当時の私には、関係のない話だと思った。

 

男性が既婚者の時点で、恋愛対象にはならない。
私にはありえない話だと。

 

数年後、痛いほどに彼女の気持ちがわかるなんて、思いもしなかった。

 

 

 

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夢を追い、東京へ

 

私は、歌手になる夢があった。
20台半ば、その夢を追いかけようと、上京した。

 

知り合いのつてで、大久保のアパートでルームシェアを始め、すぐにバイトを探した。
まずは2つ、飲み屋のランチのバイトに応募した。

 

一緒に上京した友人は、私がバイトをするのを良く思っていなかった。
歌手になるために上京したのに、バイトばかりでは意味がないと言われた。

 

友人の実家は裕福だったため、2年は仕送りしてもらう約束をしたそうだ。
友人の言うことも一理あると思った私は、昼間の5時間ほど働き、夕方からは音楽に専念しようと、条件に合うバイトを探した。

 

思っていたより甘かった現実

 

私は、バイトはすぐには決まらないだろうと覚悟していた。
2つ応募して、面接に行く前から、次に応募する店を探していた。

 

まず面接が決まったのは、西新宿のビルの4階にある、焼き鳥屋だった。
面接に行くと、ランチと夜営業の間の時間だったので、店の中は暗かった。

 

ほんのりと焼き鳥を焼く匂いが残っていた。
席に座って周りを見渡すと、結構広いお店だった。

 

店の真ん中に間仕切りのような壁があり、私が座ったのと反対側の席で、2人くらい寝ているのが見えた。
そうこうしているうちに、店長が来て面接が始まった。

 

あまり内容は覚えていないが、

 

「僕はこの店早く辞めたいんだよね。。。もう死にたくなってくるんだよね。。。」

 

と言っていた。
見た目も全く冴えなかったが、話の中身はもっと最悪だと思った。

 

そして

 

「ランチには鬼婆がいてみんな辞めちゃうから、とりあえず夜働いてよ?」

 

と言われた。
えーーーーー。

 

と、思ったが、雇ってれるの!?の、喜びの方が大きかった。
元々、押しに弱い私は、OKしてしまい夜のバイトが決まった。

 

初回の出勤日を決めて、私は店を後にした。
帰る時に厨房から、これまた冴えない、メガネをかけたお兄さんが、満面の笑顔で手を振ってくれた。

 

 

まさかのバイトが1発面接で決まった私は、意気揚々と新宿の人混みを自転車で駆け抜けた。
この店でのバイトが、私の人生の分岐点になるとは思いもせずに。

 

グローバル社会?

 

初出勤がやってきた。
早めの時間に行くと、冴えないメガネお兄さんと、もっと冴えない店長が迎えてくれた。

 

「5時に来る奴がホールの仕事教えてくれるから待ってて」

 

とのことだった。
5時に出勤してきたのは、小さな色白のおじさんお兄さん。

 

当時若かった私には、おじさんかお兄さんか判断するのが難しかった。
名前はAさん。

 

Aさんは、淡々と仕事を教えてくれた。
私はコミュニケーションを取ろうと、Aさんに色んな話を振ったが、会話は全く続かなかった。

 

時折、店長とAさんの話を聞いていると、店長よりAさんの方がこの店に長くいるんだろうと想像がついた。
他にいたバイトは、焼場担当のCさん、板場担当のRさん、ドリンク担当のHさん。

 

イニシャルから想像がつくかもしれないが、全員中国の人だ。
わぁーお、さすが東京!さすが新宿!と田舎者の私はテンションが上がった。

 

飲食店での経験は他でもあったので、それほど問題もなく初日を終えた。

 

ちなみに、店長はラストオーダーを終えると、冴えないメガネお兄さんに後を任せ、さっさと帰ってしまった。
店長は期待を裏切らない冴えなささだった。

 

 

 

 

 

 

辛い日々を支えてくれた店

 

結局私は、そのうちランチも夜も働くようになった。
そうしなければ、家賃も物価も高い東京では、暮らしていけなかった。

 

夢と希望を持って上京したが、夢も希望もすり減る一方だった。
音楽活動も、私生活も共にする友人とは、うまくいかないこともあった。

 

このままではまずいと、半年ほどで、杉並区の少し広いアパートに移った。
ここではお互いのプライベートも保たれるし、よくライブ出演していた原宿などにもそんなに遠くない。

 

もちろんバイトも続けた。
バイト代は、家賃や生活費の他、ライブのノルマチケットやスタジオ代などで消えていき、毎月カツカツの生活だった。

 

音楽で収入を得るなど、夢の夢だった。
杉並での生活が半年ほどたった頃、初めてギャランティーが発生する仕事が入った。

 

だか、それは私1人での仕事だった。
それをきっかけに、友人との関係はギクシャクして行き、その仕事が終わるころ、2人の関係は最悪だった。

 

上京してから、これまでも何度も辛いことはあった。
でもそんな時、バイトに行くといつも悩みを忘れられた。

 

いつの間にか、私は仕事を教える立場になっていたが、下の子たちは私を慕ってくれたし、元々いた中国人のお兄さんたちも、私を可愛がってくれた。
音楽活動がうまくいかない私にとって、バイト先は救いだった。

 

ちなみに、Aさんと冴えない店長は、私が入って1年経つか経たないかのうちに、辞めて行った。
残ったSさんは、最初の印象こそ冴えないメガネのお兄さんだったが、実はとても冴えていた。

 

仕事は速いし、愛想もよく、人を使うのも上手い。
何より私と笑いのツボが同じで、とても気が合い2人でふざけてはよく笑っていた。

 

ただ冴えない店長が辞めた後、店長になるはずだったが、タイミングが悪く試験に落ちてしまった。
そんなある日、ついに友人ともう一緒に活動するのは辞めようと言う話になった。

 

さすがにこの日は、気力もなく、心ここにあらずで働いていた。
Sさんは、そんな私の様子に気づいていたが、何も言わなかった。

 

でも、食器をふいている時にふと目をあげると、いつもの通りにSさんが私にふざけた表情を向けた。
なんだか私にはそれが、とても温かくて。

 

まるでお母さんに慰められたような気持ちになり、泣いてしまった。
Sさんは、泣いた私を見て焦り、

 

「バックヤード行ってきて!」

 

と裏に行く仕事を指示してくれた。
気持ちを落ち着かせて、戻った後も、Sさんは何も聞かなかった。

 

私は音楽が上手くいかないことを、誰にも話したくなかった。
もちろん、親にも友人にも、東京で出会った人にも。

 

音楽してるって言うだけで、いつも

 

「すごいね!」

 

と言われた。
何もすごくないのに。

 

だから、誰にも言えなかった。
でも誰かに助けて欲しかった。

 

その誰かはSさんだった。

 

東京のお父さん

 

その後、友人との関係はなんとか修復されたが、別々に住むようになった。
必然的に家賃が上がるので、2人とも23区からは離れることになった。

 

バイト先の交通費は、支給上限を上回ったが、それでも私はバイトを続けた。
そして、Sさんが試験に合格し、晴れて店長になる日がきた!

 

私は心の底から嬉しかった!
いつも辛い時に、私を笑わせてくれるSさん!

 

そんなSさんの目標がやっと叶ったのだ!
私は、当時働いていた人から、Sさんへのお祝いの言葉をあつめ、寄せ書きを送った。

 

私にできることはそれくらいしかなかった。
でも、Sさんはとても喜んでくれた。

 

嬉しそうに寄せ書きを見つめてくれたSさんの表情を、今でも覚えている。
奥さんと小学生になる子供に、

 

「仕事先でこんなに慕われてんだぜ!って自慢する!!」

 

と、照れ隠しで言いながら、何度もその寄せ書きを読んでくれていた。
Sさんが店長になり、私はより一層バイトが楽しくなった。

 

音楽活動のこともSさんには話すようになっていたし、私はいつしか長くいるバイトになっていたので、仕事の話も2人でよくした。
バイトだったが、Sさんのために売り上げが少しでも上がるように、一生懸命に働いたし、それが楽しかった。

 

 

お互い、連絡先も知らなかったし、忘年会以外で、飲みに行ったりすることもなかったが、Sさんは最高の店長であり、私にとって東京のお父さんだ!
と、いつも話していた。

 

3年でいなくなった最高の店長

 

上京して3年の月日が経ち、バイトにも慣れ信頼できる店長、新しい友人もでき、東京の生活にもだいぶ馴染んできた。
そんなある日、辞令の連絡は突然やってきた。

 

店長は、別の店舗へと移動することになった。
私はかなりショックだった。

 

東京の父とまで慕った店長が、突然いなくなるなんて考えもしなかった。
その頃、仕事のやり方や、考え方、動きが似ていることから、店長も私を、最高のバイトだ!と言ってくれていた。

 

立場は違っても、お互い仕事のパートナーとして認め合っていた。
そして辞令が出た翌日、店長は

 

「お前は次の店に連れて行くと」

 

言ってくれた。
場所は御徒町。

 

通勤の便も悪くなるし、移動させるまでに時間がかかるかもしれないけど、お前がついてくる気があるなら、必ず呼ぶと。
私は、絶対に行きたいと伝えた。

 

店長と仕事を続けたいと。
そして、辞令が出てから1週間程で、店長は御徒町の店舗へと移動してしまった。

 

今でも覚えている。
まだ夏の暑さが残る9月だった。

 

さらに2ヶ月ほどすぎ肌寒くなった頃、私は御徒町へ出勤するようになった。

 

でもそこに、私が東京の父と慕った最高の店長はいなかった。
彼は、私の不倫相手になっていたからだ。

 

失ったもの、失わなかったもの

 

今でもわからないのは、私は店長に最初から恋をしていたのだろうか?
自分では気づかなかっただけで、ずっと好きだったのだろうか?

 

この後、彼との不倫関係は5年程続いた。
ただただ一緒にいて楽しかったのは、3ヶ月ほどだった。

 

その後は、少しずつ音もなく、ドロ沼へとはまっていった。
私は借金をして、御徒町の身の丈に合わないアパートに引越しまでした。

 

5年の不倫関係が終わろうとしていた頃、私は彼にとってなんでもなかった。
不倫相手でも、都合のいい女でも、アルバイトでも。

 

なんでもない、どうでもいい人だった。
いつしかそんな風になってしまった事を、気付きながら信じたくなかった。

 

何も見えなかった。
恋でも愛でもない、ただの執着だった。

 

彼と離れて5年後、私は結婚した。
そして、子供も生まれた。

 

その時に私は、最高の店長に報告したいと思った。
私は、何年もの年月をかけ、不倫の代償で失ったものを気づいた。

 

もし店長のままでいてくれたら。
今でも笑いのツボがあう、最高の気の合う友人でいられたら。

 

私の結婚をどれほど喜んでくれただろう。
私の子供をどれほど可愛がってくれただろう。

 

そして、一緒に過ごす楽しい時間はどれほど多かったことだろう。
きっと、この先もあれほど気の合う人には出会えないだろう。

 

私は不倫の代償で、大切な店長を失った。

 

それでも、今なお焼き鳥の匂いがすると、厨房から手を振る、メガネの冴えないお兄さんを思い出す。
冴えないお兄さんの思い出は、まだ胸の中に残っている。

 

ご購読ありがとうございました。

 

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